クラウドの運送管理システムが企業にもたらしたデメリットは?

クラウドの運送管理システムが企業にもたらしたデメリットは?

クラウドの運送管理システムが企業にデメリットをもたらすようなことはあまり考えにくいのですが、確かに全くないかと言われるとそれは否定できないでしょう。
今までシステムなど導入せず全てを手作業で行っていたような運送会社では、導入によりコストアップにつながるかもしれませんし、今までコンピューターを使っていなければそれを操作する担当者も必要になります。
これらの問題とは別ですが、クラウドのシステムということは、自社専用のシステムではなくてインターネットにあるシステムを複数の会社で共同利用することになります。
となるとセキュリティが真っ先に心配されるかもしれませんが、それは強固な管理がなされているのが普通ですのであまり心配する必要はないのですが、自社特有の仕事スタイルがある場合、共通のシステムではそれが達成できない可能性があります。
自分たちの仕事のやり方を変えなければならないかもしれないということで、これがデメリットになるかもしれません。

クラウド運送管理システムで見られる心理的負荷について

多くの企業で運送管理システムがクラウド化されるようになってるのです。
これは安全管理に非常に効果が高く、事故防止につながることがわかっているからです。
特に昨今ドライバーの飲酒運転などで死亡事故など甚大な事件が多発しています。
こうした事故を起こされると、顧客に迷惑をかけたり自社のイメージや信頼が失墜し倒産に追い込まれてしまうこともあるからなのです。
このシステムを導入すると、トラックなどの運行状況が一目で把握でき、その情報を社員全体で共有することも出来ます。
すると作業効率もアップし、適切な配車も実現し、時間厳守で物を運搬できるようにもなっていくのです。
しかしながらクラウドの運送管理システムは、ドライブレコーダーなどでドライバーを徹底的に行動監視することになるのです。
ドライバーには見られているという過剰な心理的負荷を強く感じやすくなり、プレッシャーやストレスの原因になることもあるのです。
導入に際してはドライバーによく説明し、理解を求めることが大事です。

筆者:熊本静雄

筆者プロフィール

東京都渋谷区生まれ。
運送会社によって起きる事故が少しでも減るよう、管理システムのクラウド化がもっと普及すればいいなあと思います。